2013年5月14日火曜日

巡礼の人



五月はうれしいお客さんが目白押しでした。

朝7時すぎ、庭を掃いていると突然白装束のおじいさんが来られました。
巡礼姿のその方は、「茨城県から日本全国の観音寺を巡らせていただいております」と言われました。

本堂に上がっていただいて、お勤めをされている間に、朱印帖を預かり書かせていただきましたが、すごい分厚さ。

書き終わってお茶を一緒に頂きながらお話を聞かせてもらいました。

本堂でお勤めされる姿は、僧侶より僧侶らしかったです。


なんと、この方。日本全国の、観音寺、善光寺、国分寺、安国寺(ご本人の菩提寺)という名前のお寺をすべてお参りするつもりで、定年後20年間かけて北海道より兵庫県までたどり着かれたそうです。


全国の一宮もめぐるつもりだそうで、神社の朱印もありました。
 
 退職金はもうすべてつぎ込まれたそうで、今はシルバー人材でお金をためては、2か月ほど連続で巡礼。

「どうしてまたこんな大計画を?」と聞くと

「若い時、退職する先輩方に 退職後何をされるんですか?と聞いたら誰も答えを持っていなかった。尊敬していた大先輩もそんな調子だった。昔からお寺が好きで巡礼でもしようと決めたのだが、終りのない巡礼をすることに決めた」とお答えになりました。



車で寝泊まりし、食事も自家製野菜やお米を車に積み込み、ひたすらに巡礼。

「奥さんはどうおっしゃられているんですか?」と聞くと、

「数か月一緒にいて、数か月離れる、その距離感がとても良い」

とのこと。


ダッシュボードに大きく「遺書」と書いた封筒。
中にはドナーカードと「家族に連絡をして下されば、あとは息子がキチンと後始末をします」とメッセージ。
「いつ何があるかわからない。事故かもしれないし、車の中で冷たくなっているかもしれない。でも私の体は全て移植希望の方に使って欲しい」

そして、おじいさんは次の観音寺をめざし出発されました。

今日ほど観音寺という名前のお寺で良かったと思ったことはありません。
良いお出会いができ、また良いお話が聞けました。、

全国の観音寺さん、たまに門から入れてもらえない、怪しい者のように扱われたこともあるそうで、とても悲しんでおられましたよ。ぜひ暖かく迎えてあげてください。
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